お客様が住み慣れた環境で自立した生活を送れるよう、「通い」「訪問」「宿泊」の3種類を提供するサービスです。簡潔にお伝えするなら、宿泊が可能なデイサービス(通所型介護施設)と言えばイメージが湧きやすいかもしれません。
有料老人ホームやグループホームとは異なり、在宅での生活を続けて頂くことが目標で、そのために、ケアマネさんやご家族と相談しながら一人ひとりのお客様に合わせた介護プランを立てていきます。

介護士(ヘルパー)


小規模多機能の介護士は、通い・訪問・宿泊のすべてに対応します。 「通い」ではデイサービスと同様の、「訪問」では訪問介護と同様のサービスを提供します。さらに「宿泊」では身体介護や移乗介助、就寝前後の見守り、口腔ケアなどを実施します。
臨機応変な対応が求められ、マニュアル通りにいかないことも多い仕事ですが、それゆえ、介護士としてのスキル・対応力が磨かれ、「小規模多機能を経験しておけば、どんな施設形態でも対応できるようになる」と考え、入社したスタッフも多くいます。

介護支援専門員


小規模多機能のケアマネ業務は、ケアプランの作成やお客様の自宅訪問によるモニタリング、給付管理など。
基本的な仕事内容は、他の事業所で働くケアマネと共通しています。 ただし小規模多機能の場合、お客様の状態に合わせて介護サービスの内容を柔軟に変えることが可能です。

看護師


小規模多機能には看護師の配置が義務付けられています。
看護師は医療的な目線からお客様の体調をチェックし、問題があれば対処をします。他の職種と連携を取りつつ、お客様の体調や状態についてアドバイスなども行います。ほかにも主治医との連携を取ることや介護士が行うことができない医療面からお客様を支援することも重要な役割です。

小規模多機能型居宅介護の特徴1

小規模多機能型居宅介護を行う施設は、1事業所あたりの登録定員が29人以内と定められています。 さらに、「通い」が1日あたり15人以内、「宿泊」が1日あたり9人以内と決められています。
小人数でサービスを受けられるため、お客様同士の距離も近く、自宅で過ごしているようなアットホームな雰囲気を感じられるのも、小規模多機能型居宅介護の特徴です。

小規模多機能型居宅介護の特徴2

小規模多機能型居宅介護と似たような施設にグループホームがあります。
どちらも小人数制の施設ではありますが、小規模多機能型居宅介護は短期的な宿泊ができるのに対し、グループホームは共同生活を行う居住型という点が大きな違いです。小規模多機能型居宅介護では、あくまでも在宅での生活を続けて頂くことが目標です。